ニューオリンズ・ジャズでベースの代役として
用いられたチューバでモダン・ジャズを
プレイすると言うのは冒険だ。
それをやったのがこのレイ・ドレイパーである。
56年にサイドメンの経験もない身でジャズ・シーンに
デビュー、16歳である。 雑誌か何かで見たのだが
斉木克己さんという人が彼が当時ジャズ・クラブに
出演する時に率いていたメンバーを挙げている。
デビッド・フェルペス (トランペット)、ジョン・ゴードン(トロンボーン)、
ハービー・ミックマン(ピアノ)、バーニー・アップソン(ベース)
マイク・アデスト(ドラム)なんだそう。
残念ながら、ほとんど、おいらが知っているジャズメンはいない。
ジョン・ゴードンは、名前を聞いたことがある程度。
そして、デビュー翌年、プレスティッジは彼をリーダーにアルバムを製作する。
ジャッキー・マクリーンやマル・ウォルドロンが参加した
『チューバ・サウンズ』だ。
これが好評だったのかその9ヵ月後に今度はジョン・コルトレーンを
フィーチャーして、本作を録音した。
ボッボッボッボッと聴こえるチューバソロは鳩の啼き声に近いと言えば
悪口に... なるねw
トロンボーンやバリトンサックスに通ずるサウンドはメロディー楽器として
十二分に通用すると思う。
もちろんレイ・ドレイパー のソロ以外はなんとも爽快なハードバップだ!
ザ・レイ・ドレイパー・クインテット・フィーチャリング・ジョン・コルトレーン
(視聴有)
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